2019年春節を迎え、今年もたくさんの中華系の旅行者が訪日しています。年々リードタイム(予約確定日からチェックイン日までの日数)が短くなり、ギリギリまで予約をとらない旅行上級者が増えているように感じます。
その背景としては、なんといってもマルチビザ(多次ビザ)を持つ中国人が増加していることだと考えています。
そもそもビザとは?
ビザとは入国許可証のこと
通常外国へ行くときは、「航空券+パスポート+ビザ」の3点セットがマストになります。しかし国によってはビザなしでも入国することができます。
日本のパスポートは最強だって話聞いたことありませんか?
それは日本のパスポートを持っている場合、多くの国でビザ免除で入国できるのです。ちなみに2018年度のビザなし渡航可能国数では世界一位に輝きました。
2018年度ビザなし渡航可能国数ランキング
【順位 国名 ビザなし渡航可能国数 】
BEST
1 日本 190
2 シンガポール 189
3 ドイツ 188
:
75 中国 60
Worst
1 アフガニスタン 24
2 イラク 27
3 シリア 28
逆を言えば、中国人にとってビザの発給は非常に面倒だそうです。あらかじめ泊まるホテルや飛行機の便名など伝えてから、年収や資産の審査が入ります。
つまりノービザで行ける国=旅行先の候補地になりやすい、ということですね。
2019年1月4日より日本政府は中国人へのビザ緩和2つの政策
中国人へのビザ緩和がもっとも手っ取り早い経済振興政策だということで、日本政府は以下二つの緩和要件を発表しました。
- 過去3年以内に2回以上訪日している中国人は、経済証明(貯金や収入証明など)を不要。
- 国内名門大学75校の在校生&卒業3年以内の卒業生のみに与えていたビザの簡素化措置を、全国1243校に拡大。
また中国国内最大手Ctripは2019年2月の春節の人気旅行先ベスト10を発表し、なんと日本がタイを抑え1位に輝きました。しかも昨年の4割増し。
1位:日本
2位:タイ
3位:シンガポール
4位:アメリカ
5位:マレーシア
6位:オーストラリア
7位:ベトナム
8位:フィリピン
9位:ニュージーランド
10位:イギリス
日本旅行に渡航した中国人はわずか国民の0.5%
こういった大人気旅行先になった日本ですが、実は人口比率でいうとわずかまだ0.5%しかいません。
観光庁の発表によると韓国は4人に一人、香港ではほぼ3人に1人が渡日経験があります。
訪日外国人のうち25%が中国人にも関わらず、まだまだ日本旅行にいったことのある中国人はごくわずかだということです。(ここが非常に重要!)
中国経済が減退した場合でも、安近短の日本旅行が選ばれる可能性は十分にあると考えています。今後中華系への対策が、より強い宿泊施設になる避けては通れない重要ポイントになっていきます。
余談ですが、いつも行く大国町のスーパーライフではレジに並んでいると、中国人の店員にニーハオって言われちゃいました。
なんか同じ匂いがしたんでしょうね。幸先がいい2019年の旧正月でした。
2019年も皆様どうぞよろしくお願いいたします。